君がいれば
「ひ〜そかぁvv」
「わっ、やめろよっ離れろッ」
バキドカドコ!!!
「うえ〜ん、密がいじめるぅ〜」
「ウザいんだよっ!!」
***
「なんだか今日はカリカリしてるんだよ密……」
昼休み、密がいなくなった隙に巽と亘理に相談する。
「そうですね、確かに」
「疲れとるんちゃうか? 都筑心当たり」
お茶を啜りながら、亘理が横目で聞いてくる。
心当たりなんて……無い。
「うーん、それが無いんだよね。ここ10日やってないもん」
俺が答えると二人とも俺を見てくる。
「なんだよ、やらないのが珍しいみたいに」
「せやかて、前は週何回やっとったんや?」
「うーん、とねー……四回?」
「「………………」」
呆れた顔をする二人。
なんだよぅ、正直に言っただけじゃんか〜。
「で? おあずけの理由は何なんですか?」
「え……そっ、それはねぇ……えっと……」
言えるはずが無い。あんなこと。
とにかく話題を変えないとっ。
「えっと、んな事よりさっ、密の疲れてる原因」
「それを考える上で是非聞きたいんですが」
「せやせや。ところで都筑、なんでくちごもるんや?」
「何の話ですか?」
ちょうどよく密が帰って来た。
よかったこれで話がそれる……
「坊、聞きたい事があるんやけど。」
わけないですか……(泣)
「何ですか?」
「うあ〜!! ダメ!! あとでちゃんと言うからっ!」
密にあんな亊思い出されたら、俺半殺しもいいとこだっ!!
「なんなんだよ。お前うるさい」
めっちゃ不機嫌な顔だけど、かわいいvv……てぇっ! 違う、今はそれ所じゃ無い!!
「都筑に禁欲させとる理由。」
そんな簡潔に言わなくても……。
予想通り密は真っ赤になって俺を睨み付けている。
「都筑ッッ!! お前何言ったんだよッッ!!」
「ちがうよっ、誤解だよぅ」
「何が誤解なんだッ!!」
倒れるんじゃないかと思う程真っ赤になっている密を見て、巽と亘理は笑いを堪えてる。ちくしょう、俺の密なのに。
***
理由を説明するためになんとか密に落ち着いてもらって、話の経緯を説明した。
そしたらやっぱり密はあの時の事を思い出したのか、また真っ赤になって怒鳴ってくる。
「ッッ、てめぇはそんな事巽さん達に言おうとしてたのかッ!!?」
「ごめんなさい〜」
「それで結局なにが原因やったんや?」
「言いませんっ!」
……やっぱ言ったら殺されそ……
***
「ねぇ、密ぁ」
「ああ゛?」
ここ最近、密は残業を手伝ってくれなかった。例の件が原因で。
しかし、ただいま残業中。久しぶりに密が手伝ってくれたので、もうすぐ終わる。
「まだ怒ってる?」
わざと上目遣いに聞いてみる。
「…………」
「今日、密の家行ってもいい?」
「…………」
……無視されるのって結構辛いんだよねぇ。
残業手伝ってくれたから、そろそろ許してくれるかと思ったけど甘かったか。
「別に誰もダメなんて言ってないだろ」
へこんでいた俺を横目で見ながら、密が呟く。
「えっ、それじゃあ……」
「いいとも言ってない」
ガクッ
ひどいよぅ
「……別にいいけど……」
……いまなんと? いいって? 言った? …………
「ほんとに!? いいの!? やったぁ〜vvひそかあ〜vv」
ゲシッ
「調子のんな」
抱きつこうとした俺のすねを蹴ってくる。しかも強く。
……いたすぎ……
「痛いよぅ、ひどいよ密ぁ」
***
残業を終え、密の家について、途中で買った弁当を食べる。
くぅ〜、ひさしぶりぃ。
「何にやけてんだよ」
「だってぇ、こんなの久しぶりだもん。幸せなんだもん」
満面の笑みで返す。
密も不機嫌な顔してるけど、瞳は穏やかなのがわかる。
「はぁ〜、やっぱり密がいてくれるのが一番だねぇ」
「お前、先風呂入ってこいよ」
「えーっ、一緒に」
ゴンッ
だから痛いんだってばぁ。冗談なのにぃ。
「とっとと入ってこいッ!」
ちゃぷちゃぷ
「ようし、今日はがんばり過ぎないようにがんばろう」
10日前、無理矢理一緒にお風呂に入った上、かなりやり過ぎてしまっのだ。
ただでさえ密はお風呂でやるのが嫌いなのに・・・。
禁欲の原因でもある。
「あ、密お風呂でたの」
俺のあとにすぐ密が入り、今出て来たのだ。
あとは寝るだけ・・・vv
「何考えてんだっお前はッッ!!」
「わ〜ん、ごめんなさいぃ〜」
俺って情けない、かなり。
しかし、10日もお預け食らった上、湯上がりで上気した肌を見てはもう我慢の限界だ。
強引に押し倒すのが一番でしょうッvv
密も始まればあんま暴れないし。
――今日は気をつけるから
――………………ばか。次、あんな事したらもう許さないかんな
――はぁ〜いvv
コメント:
なんじゃこりゃ……。
「がんばり過ぎないようにがんばろう」は意味わかりませんね……(苦笑)
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